板橋区の池

板橋区役所の平和祈念像(壁泉?)

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 所在地:板橋区板橋2-66-1

 東京23区の区役所にある池や噴水をめぐるシリーズ。今回は板橋区役所です。といっても、これは池とも噴水とも違うのですが…。

 板橋区役所前には長崎の平和祈念像で知られる彫刻家・北村西望氏(1884-1987)の「平和祈念像」があり、その背後の壁面下部から水が流れ出るようになっています。

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 碑文には制作者の次のような言葉が書かれています。

 この度、板橋区役所の依頼で、長崎平和像の「立像試作」を30年ぶりに再び手がけることになった。思えば長崎の平和像は、この立像試作を経て座像へと移行し、「頭部試作」を加えることによって、原爆記念から平和祈念へと進展したのであった。いま、その原点の「立像雛型」に帰り、「頭部試作」と合流して一つの新作に昇華し得たのは作者としても大きな喜びである。依頼された板橋区民の方々にお礼を申し上げる次第である。

                          昭和62年(1987年)2月

                             北村西望

 北村西望氏は昭和62年3月4日に102歳で亡くなられているので、これはそのひと月前の作品ということになります。

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 北村氏の作品は荒川区役所前(紹介済み)にもありますし、確か港区役所にもあったと思います(こちらは、池や噴水が見当たらないので取り上げていませんが)。また、北村氏の長男・北村治禧(はるよし)氏(1915-2001)の作品が新宿区役所の「平和の泉」にあります。

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板橋区立水車公園・日本庭園の心字池

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所在地:板橋区四葉1-17

 現在の赤塚新町あたりの湧水を水源とする前谷津川は武蔵野台地に谷を刻みながら赤塚・四葉・徳丸・高島平などを流れ、新河岸川に注いでいた川で、現在は全区間が暗渠化され、一部は緑道になっています。その前谷津川の流路沿いにあるのが板橋区立水車公園です。水田や水車小屋があるほか、茶室(徳水亭)のある日本庭園が造られ、滝や渓流、鯉の泳ぐ池があります。前谷津川が台地を削ってできた崖線地形を生かした、小さいながらも美しい回遊式庭園で、深山幽谷の景観を表現しています。

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御手洗不動旧跡の御手洗池

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所在地:板橋区小豆沢4丁目

 小豆沢公園の北側の道を東に向かい、体育館通りを越えてさらに崖線沿いに進むと、崖下に赤い橋のかかった小さな池があり、お堂が立っています。

 ここには古くから湧水の池があったようで、かつては富士講や大山講の人々が旅立ち前に心身を清めるための水垢離を行ったということです。池畔には石造りの不動明王が祀られていました。これが御手洗池であり、御手洗不動尊であったわけです。

 しかし、交通の発達などにより、富士登山や大山参詣が気軽に行けるようになるにつれ、ここで禊をする人も少なくなり、やがて荒廃してしまいました。

 昭和37年には不動尊が崖上の龍福寺(真言宗智山派、創建は室町末期)の山門脇の不動堂に遷されました。龍福寺の秘仏・薬師如来が出現したという伝承が御手洗池にあるという縁からなのでしょう。

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(薬王山東光院龍福寺。本尊は大日如来)

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(龍福寺山門前にある不動堂)

 近年、地元の方々が御手洗不動の旧跡に池を復元し、お堂を再建して、金銅の不動明王像と聖観音像を奉安したのが現在の御手洗池です。

 昔の池には清らかな水が眼病に霊験があるとされ、目を患った人々が多く訪れたということですが、現在は「水質上問題がありますので、目や口に入れないでください」という注意書きがあります。

 池には鯉や金魚が泳いでいます。

 

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小豆沢公園の湧水池

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所在地:板橋区小豆沢3丁目

 都営三田線の志村坂上駅は武蔵野台地の末端に位置し、その北側は荒川沿いの沖積低地となります。そのため、ここまで地下を走ってきた三田線は地上に出て高架となり、国道17号線(中山道)も急坂を下っていきます。この崖線沿いにはすでに紹介した「薬師の泉庭園」や「清水坂緑地」の湧水があります。

 薬師の泉庭園から東に続く崖線沿いに小豆沢(あずさわ)公園があり、ここにも北側斜面に湧水が見られます。

 崖下の道路より一段高い所に湧き出た水は小さな池をつくり、そこから水路を流れ下って、より大きな池に注いでいます。

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 ちなみに小豆沢の地名は、平将門への貢物を積んだ船が当時この台地下を流れていた荒川の入江で沈み、積み荷の小豆が流失したことに由来するという説と、上流から漂着した米を腐らないうちにと食べたことを裁判で評価され、祝いの小豆飯を炊いたことにちなむという二つの説があるようです。

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清水坂緑地の湧水

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所在地:板橋区志村2-27

 都営三田線の志村坂上駅で降りて地上に出ると、まっすぐ坂を下っていく国道17号線から左に分かれていく道があります。これが旧中山道で、坂の名前は清水坂。江戸を出発して中山道最初の難所でした。道端には庚申塔や道標も残り、かつては坂下に茶屋もあったということです。また、ここは中山道で唯一、右側に富士山が見える名所でもあったそうですが、現在はもはや富士山を拝むことはできません。

 曲がりくねった坂を下って右に折れると、都営三田線の線路をくぐります。ここまで地下を走ってきた三田線も台地の末端で地上に出てくるわけです。その線路脇に小さな緑地があり、壁面から水が湧き出ています。このあたりは昔から湧水が多く、それが清水坂という名前の由来になっていることは言うまでもありません。

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氷川つり堀公園

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所在地:板橋区氷川町21・大和町2

 石神井川にかかる国道17号線の新板橋の南詰、氷川神社の裏手にあるのが氷川つり堀公園です。この区間の石神井川を改修して直線化した際に蛇行する旧流路を埋め立てずに残し、釣り堀としたものです。

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(現在の石神井川。右に旧河道=釣り堀)

 開園時間は9時~16時(7・8月は8時30分~16時30分)。

 釣り具と生き餌(ねり餌は禁止)を持参すれば、誰でも自由に釣りを楽しむことができます。

 案内板によれば、石神井川には昔からハヤ(ウグイ)、ヤマベ(オイカワ)、フナ、タナゴ、コイ、クチボソ(モツゴ)、メダカ、ウナギ、ドジョウ、ナマズ、金魚などの魚がいて、そのうち、フナ、タナゴ、コイ、クチボソ、金魚がこの釣り堀に放されているそうです。

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 すぐそばの氷川神社にもかつては氷川池という池があったそうですが、すぐ横を通る国道17号線(中山道)の拡幅によって消滅したということです。 

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熱帯環境植物園の池

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所在地:板橋区高島平8丁目

 都営三田線・高島平駅の北に板橋区立熱帯環境植物園があります(入園料一般220円)。これは隣接する板橋清掃工場の廃熱を利用した施設で、隣には温水プールなどもあります。
 館内の地下には海水・淡水の熱帯魚が泳ぎまわる水槽が並び、ちょっとした水族館になっています。そして、地上に出ると熱帯植物が生い茂る温室です。ここには滝が作られ、池があり、池の水際にはマングローブが植えられています。池の中にも大きな熱帯魚が泳いでいます。温室内の散策路は立体的に造られ、そのまま温室とは逆に冷たい霧が立ち込め、寒冷な山地の植物が植えられた冷室へと続いています。
 このような施設の人工池は本来は紹介するつもりはなかったのですが、なかなか楽しめる施設だったので、紹介してみました。 

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赤塚溜池・とんぼ池

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所在地:板橋区赤塚5丁目

 乗蓮寺から大仏通りをさらに北へ行くと、すぐ板橋区立美術館があり、その北側に「赤塚溜池」(上写真)があります。ここは釣りのできる公園で、池にはアヒルやカメもいます。池の背後の丘は赤塚城の本丸跡で、池に隣接して板橋区立郷土資料館もあります。

 また、溜池の南側(美術館側)にも小さな池(下写真)があります。これは湧水を利用した池で、トンボやカエルなどの生息環境を保全する目的で作られ、「赤塚とんぼ池」と呼ばれています。

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赤塚植物園の池

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所在地:板橋区赤塚5丁目

 乗蓮寺の西側にあるのが板橋区立赤塚植物園(年末年始休園、入園無料)です。さほど大きくはありませんが、起伏のある園内には散策路が整備され、さまざまな植物を観察することができます。

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 園内の池とその周辺にはさまざまな水生植物、湿性植物が植えられています。

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東京大仏・乗蓮寺の池

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所在地:板橋区赤塚5丁目

 東武東上線下赤塚駅から赤塚中央通りを北へ行くと、道は途中から東京大仏通りと名前が変わり、やがて「東京大仏」で知られる赤塚山乗蓮寺(浄土宗)に着きます。このお寺は室町時代に創建された古刹で、もとは中山道(現国道17号線)沿いの板橋宿にありましたが、道路拡幅工事のため昭和48年に現在地に移転し、昭和52年には境内に青銅製の阿弥陀如来像が造立されました。これが東京大仏で、奈良、鎌倉の大仏に次ぐ大きさ(総高13m)だそうです。
 境内には蓮が栽培され、多くの石像が点在し、また錦鯉の泳ぐ池があります。池の真ん中にも小堂(たぶん弁天堂)があります。
 なお、境内から北へ続く丘陵地は赤塚城址で、乗蓮寺の境内は旧二の丸跡にあたります。

 乗蓮寺から大仏通りをはさんだ向かい側の丘の崖には「不動の滝」東京の名湧水57選)があります。地中から湧き出た水が落ちているもので、今は水量は少ないですが、かつては富士詣や大山詣に向かう人々がみそぎの場として利用したそうです。名前の通り、滝の上に不動明王が祀られています。

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