渋谷区の池

青山病院跡の池(琵琶池)

Dscn8875
 
 所在地:渋谷区神宮前5-53-7
 
 上の写真を見て、それが渋谷区の青山通り近くにある池だとは俄かに信じられないかもしれません。僕もこの付近は何度も訪れていながら、最近までその存在を全く知りませんでした。
 渋谷区の青山学院キャンパスから青山通りをはさんだ向かい側、国連大学や旧こどもの城(2015年閉館)の敷地には江戸時代には山城淀藩・稲葉家の下屋敷がありました。この土地は明治末から昭和43年まで東京都電(当初は東京市街鉄道)の青山車庫があり、運転士の訓練のための教習コースもありました。この敷地には大きな池があり、池の周囲を廻るように線路が敷かれていました(下の地図参照)。この池は地形的に見て、湧水池と思われ、稲葉家時代から庭園に存在し、「琵琶池」の名があったようです。
 
Img317
(明治末期の地図)
 
 1968年の都電廃止後、青山車庫の跡地は東京都職員共済組合の青山病院となり、1980年代には青山通りに面して国連大学や「こどもの城」などが建設されます。その裏手にあった病院は2008年に閉鎖、解体され、現在は住宅展示場となっています。
 池は当初の規模に比べれば、面積が縮小しているようですが、それでも結構な大きさで、しかも、野趣あふれる池です。
 訪問時にはカルガモのカップルが羽を休めており、ハクセキレイなども見かけました。対岸は鬱蒼と木が茂り、池や水辺にいろいろな生物が生息していそうな雰囲気です。
 ただ、インターネットで調べてみると、水が涸れていたという記述もあり、僕が訪れたのは大雨が続いた秋の終わりだったため、恒常的に水を湛えているのかどうかは分かりません。そのうちまた見てこようと思います。
 
Dscn8878
 
Dscn8882
 
Dscn8885
 
 池の周囲はフェンスが張り巡らされ、水辺に近づくことはできませんが、住宅展示場の駐車場から見ることができます。
 また、国連大学に隣接するコスモス青山の裏手からも池を覗くことはできます。
 将来的に再開発の対象となりそうな場所ですが、大都会の真ん中のこの貴重な池と周囲の環境を公園として、あるいは人間が近づけないサンクチュアリとして、ずっと残してほしいと思います。 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

渋谷区役所の池と噴水

015
(噴水の奥、正面が公会堂、左手が区役所)


所在地:渋谷区宇田川町1-1

 東京23区の区役所の池や噴水を探訪するシリーズ。今回は渋谷区役所です。
 渋谷区役所と渋谷公会堂のある敷地内にビオトープ風の池と噴水があります。
 池にはスイレンやガマなど水生植物、湿性植物が植えられ、メダカが泳いでいます。ほかにもアメンボやタニシなどもいます。

016

020_2


018


 一方、噴水は冬に訪れた時は水が止まっていましたが、夏に再訪すると、ちゃんと水が出ていました。

014

| | コメント (0) | トラックバック (0)

渋谷区ふれあい植物センターの池

040

所在地:渋谷区東2-25-37

 渋谷清掃工場の還元施設としてオープンした渋谷区ふれあい植物センターは、さまざまな熱帯植物を栽培する温室の中に、童謡『春の小川』の舞台となった昔の渋谷川に生息していた生き物たちを飼育する水槽があったり、ゲンジボタルを飼育していたり、と都会の小さなオアシスといえる空間です。

034

033_2

032_2

035

 館内を流れるせせらぎはそのまま屋外の池に通じ、ここにもさまざまな水生植物、湿性植物が栽培されています。

019

020 

 各種講座や実習、イベントを行うホールや企画展示、図書、映像コーナーなどもあるほか、ホタル観賞会などのイベントも季節ごとに開催されています。

 開園時間 10時~18時(入園は17時半まで)

 休園日  毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

 入園料  100円

  ホームページ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

恵比寿東公園のコウホネ池

028

所在地:渋谷区恵比寿1-2

 山手線恵比寿駅の北東、渋谷川沿いにある渋谷区立恵比寿東公園。タコの滑り台が印象的な児童遊園ですが、近隣の会社のサラリーマンやOLの憩いの場にもなっているようです。

024

023

 公園内には小さな人工池があり、スイレン科の水生植物のコウホネが栽培されています。これは渋谷川の上流にあたる河骨川にかつてコウホネが自生していたことにちなんだものです。現在の渋谷川は渋谷駅から上流が暗渠化され、渋谷駅の下流側も並木橋付近で流入する落合水再生センター(新宿区)からの下水処理水で辛うじて流れを保っているという状態で、コウホネが自生する美しい流れを取り戻すのは相当難しそうです。

029_2

 公園には子ども用の親水施設があるほか、地下が大雨時の貯水施設になっています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

明治神宮の東池

056

所在地:渋谷区代々木神園町

 明治神宮の池といえば、北池と南池が有名ですが、ひっそりと東池もあります。北池・南池と違って、一般人が立ち入れない区域にあるのですが、柵の外から覗き見ることはできます。

055

 東西に長い池で、東へ行くほど幅が広がり、末端部から水が流れ出ているのが分かります。もともと渋谷川に通じていたのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東郷神社の神池

035

037

所在地:渋谷区神宮前1丁目

 原宿・竹下通りの北側の小高い丘に東郷神社があります。日露戦争の日本海海戦においてロシア・バルチック艦隊を破った連合艦隊司令長官として有名な軍人・東郷平八郎(1848-1934)を神として祀る神社で、昭和15年に創建されました。戦時中に空襲で焼失し、昭和39年に再建され、現在にいたっています。

 明治通りから鳥居をくぐって参道を進むと、神池があります。もともと、この土地は鳥取藩主・池田家の屋敷跡で、古くから湧水の池があり、その面積は800坪ほどもあったそうです。

 現在の池はそれよりはかなり縮小されましたが、それなりに立派で、鯉や亀がたくさん泳ぎまわっています。

036

033

 池の北側には結婚式場の東郷記念館があり、僕が訪れた時も池をバックに新郎新婦が記念撮影をしていました。

 池の南側を回り込むように坂を上っていくと、東郷神社です。

034

| | コメント (0) | トラックバック (0)

代々木公園の池

Pc060906

所在地:渋谷区代々木神園町

 明治神宮に隣接する代々木公園の敷地は明治以降、代々木練兵場だった場所で、戦後、米軍の住宅用地として接収され、東京オリンピックの時に返還されて選手村として利用されました。その後、公園として整備、一般に開放され、現在に至っています。緑地が広がる園内には2つの池があります。
 ひとつは公園の東側にあるバードサンクチュアリの池(上写真)。明治神宮の南池から続く谷戸地形を生かし、樹林に囲まれた池で、地下水を汲み上げて給水しているようです。当然、人間は近づくことができません。僕が訪れた時にはダイサギが1羽、餌を探していました。

 もうひとつの池は公園の中央にある噴水池で、3ヵ所から水が高々と噴き上げています(下写真)。なだらかにうねる芝生内の窪地にできた大きな水溜りみたいな池で、水深はさほどではないようです。こちらにはカルガモがいるほか、たくさんのカラスが水浴びをしていました。

Pc060905

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新宿御苑の池

037

(玉藻池)

所在地:新宿区内藤町・渋谷区千駄ヶ谷6丁目

 渋谷区と新宿区にまたがる新宿御苑はもとは徳川家康の譜代の家臣だった内藤家の土地でしたが、明治時代には農園芸の試験場を経て皇室の御料地となり、昭和24年に国民公園として一般公開されました。入苑料は一般200円。

 御苑の北東側の大木戸門に近い一角が内藤家の下屋敷跡で、「玉川園」という庭園があり、玉川上水から水を引き入れた池がつくられていました。現在の玉藻池がその名残です(上写真)。

 また、御苑の西側から南東にかけても池が点々と連なっています。一番西寄りの上の池の周辺は日本庭園で、明治から大正の御料地時代には小さな動物園があったそうです。ここで飼われていた動物は大正15年の動物園廃止後、上野動物園に下賜されました。

052

053 

(日本庭園の上の池)

 上の池の下流には台湾風建築の旧御凉亭があります。これは昭和天皇が皇太子の時代に御成婚を記念して台湾在住邦人から贈られたものです。

048

(旧御凉亭)

 池の水は水路を通じて中の池に流れ込みます。ここも東西に長い池で、中央部に島があり、両岸と橋で結ばれています。そのため、池がふたつに分断されているように見えます。池を縦断するこの道を南へ行けば千駄ヶ谷門です。

 中の池はかつてはスイレンが水面を埋めるほど繁茂していましたが、2009年7月に訪れたら、いつのまにかスイレンはほとんど姿を消してしまいました。最近浚渫工事をしていたようなので、そのせいでしょうか。

 中の池の北側は広い芝生が大木が点在するイギリス風景式庭園となっています。

046

(中の池にかかる橋)

045

(中の池を東端から眺める)

 中の池より一段低い小さな池が下の池です。その池尻にかかる橋は明治38年にフランスから購入した擬木の橋です。擬木(ぎぼく)とは石やコンクリートで木の幹に似せて作ったもので、これが日本で最も古い擬木の橋と言われています。

 この橋をくぐった池の水は水路を通じて御苑の外へ流れ出し、渋谷川(暗渠)の水源となっています。

 なお、下の池の北側はプラタナスの並木やバラ園がシンメトリックに続くフランス式整形庭園です。

044

041

042

(擬木の橋)

 新宿御苑の西端、新宿門に近い一帯は最近「母と子の森」として整備され、一周430メートルの散策路を歩くことで、「巨樹の森」「ラクウショウの森」「いきものの森」「里山の森」といったさまざまな森をめぐり、いろいろな自然環境やそこで暮らす生き物を観察できるようになっています。その中には池や小川、湿地など水辺の環境もつくられています。

057 

(母と子の森の池)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

明治神宮の南池

P1010574

所在地:渋谷区代々木神園町

 明治神宮の南池は御料地時代の面影を残す御苑内にあり、見学には入苑料500円が必要です。再建された隔雲亭という御茶屋やあずまやなどがあり、また菖蒲田もあります。その最も奥には「清正の井」があって、いまも水がこんこんと湧き出しています。この清冽な流れが菖蒲田を潤し、南池に流れ込んでいます。鬱蒼とした森を背にして都市の秘境といった雰囲気です。
 南池から出た水は渓流となって南参道の下をくぐり、苑外へ出ると暗渠となって原宿・竹下通りの下を流れ、渋谷川(暗渠)に通じています。

Pc060899

(東京の名湧水57選に選ばれた「清正の井」)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

明治神宮の北池

P1010576

P1010570

所在地:渋谷区代々木神園町

明治神宮は言うまでもなく明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社で、造営されたのは大正時代ですから比較的新しいと言えます。それまでこの広大な敷地は皇室の御料地で、江戸時代には加藤家・井伊家の屋敷がありました。
 現在、明治神宮は都心とは思えないほど鬱蒼とした豊かな常緑樹の森(林ではなく森です)に覆われ、それはまるで原始の佇まいすら感じさせますが、実際は神宮建設にあたって全国から奉納された10万本の苗木が育った人工の森です。

 そんな境内にはいくつかの池がありますが、そのうちの北池は宝物殿前のなだらかにうねる芝生の広場に沿ってあります。背後は森になっています。池の北西の林の中に湧き出した水が小川となって池に注いでいますが、この川のほとりは僕が小学校1年生の遠足でお弁当を食べた場所なので、懐かしいところです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧