北区の池

亀ヶ池弁財天の池

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所在地:北区赤羽西1-29

 赤羽駅の南西、赤羽台の麓に亀ヶ池弁財天があります。小さな祠は池に囲まれ、池にはその名前の通り、やたらにたくさんの亀がいます。この弁天様は地元商店会を中心に組織された弁天講の人々によって大切にされているようで、訪問時にも地元の人が次々とやってきては、池に架かる赤い橋を渡り、弁天様に手を合わせていました。

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 そもそも亀ヶ池というのは、この地に古くからあった池で、赤羽台と稲付台にはさまれた谷間に広々とした水面を広げていたようです。湧水によって満たされた清らかな池には大蛇伝説も伝えられています。
 灌漑用の溜池としても利用されていたようですが、大正元年に埋め立てられ、現在の弁天池がわずかな名残と言えます。池には亀のほか、メダカも泳いでいます。

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 池の中に祀られている弁財天は池の東方の舌状台地(稲付台)にある静勝寺の弁財天像を写した分体を勧請したものだということです。
 ちなみに静勝寺は戦国時代に太田道灌が江戸城と岩槻城の中継地として築いた砦、稲付城を江戸時代になって太田氏の菩提寺としたもので、太田道灌の木像が安置されていることで知られています。

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(台地の上にある稲付城址=静勝寺)

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(稲付城址の静勝寺) 

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荒澤不動の湧水池

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所在地:北区中十条3丁目

 JR京浜東北線の電車は東京都内においては多くの区間で武蔵野台地の崖線に沿って走っていますが、このうち東十条駅付近では崖下に多くの湧水を見ることができます。駅の北口を出て、崖下を線路に沿って続く道を北へ少し行くと荒澤不動尊が祀られており、そこに小さな湧き水の池があります。金魚や鯉が泳ぐ澄んだ水は絶えずチョロチョロと流れ出し、側溝に注いでいます。

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 そもそもこの不動尊は昔、このあたりで疫病が流行り、人々が苦しんでいた時、出羽国・羽黒山の荒澤不動の霊験があらたかだということで、この地に勧請したそうで、当初は現在地より少し北側の今は環状7号線が線路をまたぐ平和橋付近に奉安されていたそうです。そこにも池があり、水垢離に利用されていたということですが、線路敷設のため、今の場所に移されました。

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 このあたりでは至るところで崖下から水がしみ出しているのを見ることができ、東十条駅南口に近い地蔵坂下にもコンコンと水が湧いているほか(下写真)、民家の敷地内にも湧水を利用しているらしい池がいくつかあり、いかにも水源地らしい「井頭」という地名も王子~東十条間の踏切などの名称に見られます。

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(地蔵坂下の湧水。ペットボトルに汲んでいる人も・・・)

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荒川知水資料館の水生植物観察池

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所在地:北区志茂5-41-1

 荒川と隅田川の分流点にある旧岩淵水門の右岸側(新河岸川の左岸でもある)に荒川に関するさまざまな情報が得られる荒川知水資料館があり、その敷地内に水生植物観察池があります。さほど大きな池ではありませんが、クロメダカやドジョウが棲み、トンボやカエルが産卵するビオトープになっています。ここには荒川に生える、あるいは、かつて生えていた水生植物や湿性植物が数多く植えられ、貴重な植物も少なくないようです。ただ、僕が訪れたのは冬だったので、写真のような状態でした。

 荒川知水資料館は月曜休館、入場無料。

 開館時間 9:30~17:00(但し、12~2月は16:30閉館、7~9月は17:30閉館)

 また、資料館前には荒川放水路完成記念碑があるほか、かつて荒川下流の左岸にあり、新川や中川と荒川を繋いでいた船堀閘門の頭頂部が保存され、さらに荒川の河川工事に際して高さの基準となる「水準基標・岩淵基準点」(A.P.+8.259m)が設置されています。

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(船堀閘門の頭頂部)

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(岩淵基準点)

 

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音無親水公園

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所在地:北区王子本町1丁目

 飛鳥山公園から都電荒川線をはさんで西側にあるのが音無親水公園です。昔は曲がりくねりながら流れていた石神井川を改修し、バイパス水路が飛鳥山の下をトンネルで抜けるようになった後、旧河道を利用して昭和63年に北区が開設しました。ここにあるのは池ではなく、人工のせせらぎですが、歴史的意義があるので取り上げてみました。

 もともと武蔵野台地を流れてきた石神井川は台地北端にあたるこの付近で急流となって下町の低地に下るため、台地を侵食し、渓谷となっていました。

 渓谷沿いには古くから神社があり、元亨2(1322)年には、この地方の領主・豊島氏が紀州の熊野権現を勧請して「若一王子宮」と称したことから王子の地名が起こり、神社は「王子権現」として人々の信仰を集めます。江戸時代には将軍家の祈願所にもなりました。とりわけ、紀伊徳川家出身の8代将軍・吉宗は熊野の音無川にちなんで渓谷を音無川(音無渓谷)と名づけ、一帯に楓を植えさせ、それ以来、紅葉の名所として桜の飛鳥山とともに江戸庶民の行楽地となったのです。

 音無親水公園には都市化で失われた音無渓谷の景観が再現され、かつて渓谷一帯にいくつもの滝がかかり、「王子七滝」と呼ばれた中の「権現の滝」も復元されています。

 流れの水は循環水を濾過して使用しており、特に夏は水遊びをする子どもたちの歓声が絶えません。

 「日本の都市公園100選」にも選定されています。

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(画面奥の堤防の向こうが現在の石神井川の水路です)

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(再現された滝)

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飛鳥山公園の噴水と池

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所在地:北区王子1丁目・西ヶ原2丁目

 JR王子駅の南側の小高い丘が飛鳥山公園。遠い昔には海だった低地に面した武蔵野台地の北端に位置しています。徳川吉宗の命で1,270本もの桜が植えられて以来、江戸の庶民の行楽地として賑わった場所で、明治6年には上野公園や芝公園などとともに日本で最初の公園指定を受け、現在も花見の名所になっています。また、園内には「紙の博物館」や「北区飛鳥山博物館」「渋沢史料館」などもあります。

 この公園には地形的にも池はないのだろうと思っていましたが、実際には山頂部より一段低い場所に噴水池と石組の間を水が流れる池があり、滝もあります。水遊びの子どもたちで大変な賑わいで、要するに「じゃぶじゃぶ池」なのですが、王子駅に降りたら、なんと山に上るモノレールがあって、むしろこちらを紹介したくて、ついでに池も取り上げてみました。

 飛鳥山公園モノレールは北区が設置し、2009年7月17日に運転開始したばかりで、王子駅前の公園入口から海抜25メートルほどの山頂までを2分で結んでいます。

 押しボタン方式の無人運転で、レール延長は48メートル、高低差17.4メートル、傾斜角度は24度。午前10時~午後4時までの運行で、定員16名、しかも利用は無料です。

 飛鳥山公園はお年寄りや車いす、ベビーカーなどにはかなり酷な地形なので、バリアフリー化の意味もあるのでしょう。車窓からは新幹線や京浜東北線、東北・高崎線、都電荒川線などが見えて、乗り物好きにはたまらないでしょう。公園内にはD51や都電の車両も静態保存されています。

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名主の滝公園の池

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所在地:北区岸町1丁目

 京浜東北線の王子駅と東十条駅の中間あたりの南西側に位置するのが名主の滝公園。このあたりは台地の崖線沿いに位置し、昔から湧水が豊富な土地で、近くを流れる石神井川はいくつもの滝がかかる渓谷をなし、江戸近郊の景勝地として知られていました。その中で地元の名主・畑野家が屋敷内に湧水を利用した滝をつくり、人々に開放したのが名主の滝公園の始まりです。
 正門から園内に入ると、すぐに井桁から湧き出た水が池を作り、そこから水が流れ出ています(上写真)。

 その奥にはもうひとつの水源、落差8メートルの男滝(下写真)。なかなか立派な滝です。

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(男滝)

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(渓流)

 そこから鬱蒼とした樹林の中、深山幽谷を思わせる渓流に沿って散策路をたどると、湧玉の滝、独鈷の滝、女滝とそれぞれに風情の異なる4つの滝があり、最後に流れは池に注いでいます。滝はいずれも揚水によるものですが、江戸時代の景勝地の面影を今に伝える貴重な存在と言えます。

 ただ、僕が訪れた時は湧玉の滝、独鈷の滝は水がほとんど止まっていました。

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(女滝)

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(四つの滝の水は渓流を通じてこの池に流れ込む)

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清水坂公園の池

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所在地:北区十条仲原4丁目

 清水坂公園は埼京線の十条駅~赤羽駅間の線路沿いにある公園で、武蔵野台地のはずれの斜面を生かした起伏に富んだ園内には人工の水源から水が全長150メートル、高低差10メートルを流れ下り、「じゃぶじゃぶ池」(上写真)に注ぎ込んでいます。この水は地下水を汲み上げ、減菌処理したもののようで、子どもたちが水遊びできるようになっています。
 この池を見下ろす位置に「自然ふれあい情報館」があり、北区の自然に関する展示などがあり、裏手にビオトープがあります。ここにも崖から地下水が流れ出し、「トンボ池」(下写真)に流れ込み、小さな田んぼをも潤しています。この池の周囲ではさまざまな昆虫や植物の観察ができます。

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 なお、清水坂の地名はこのあたりに古くから清水が湧いていたことに由来し、公園から埼京線をはさんだ反対側(東側)の坂道に「清水坂」の名があります。

(追記)

 2009年12月に再訪した際、公園内に下の写真のような井戸があるのに気がつきました。底から水が湧いています。

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浮間ヶ池

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所在地:北区浮間1丁目・板橋区舟渡2丁目

 埼京線・浮間舟渡駅の北側に広がる都立浮間公園にある南北に長い池が浮間ヶ池です。この池は元は荒川の流路の一部でした。激しく曲がりくねりながら流れていた荒川は流域にたびたび洪水被害をもたらしました。このため、明治44年から流路を直線化する放水路の建設が始まり、昭和5年に完成しました。この時、埋め残されたのが浮間ヶ池で、池のすぐ北側を現在の荒川が流れています。荒川の流れる方向に対して池の向きが垂直になっていて、それだけ昔の川の屈曲が激しかったことが分かります。
 広々とした池ではたくさんの人が釣りを楽しんでいます。風車小屋がある池畔にはサクラやカツラが植えられ、水辺にはカキツバタが咲きます。また、池の北側はバードサンクチュアリになっていて、雑木林やアシ原など野鳥の生活環境や水生植物が保護されています。

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赤羽自然観察公園の湧水と水鳥の池

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(湧水のある谷戸)

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(水鳥の池)

所在地:北区赤羽西5丁目

 自衛隊十条駐屯地の跡地を利用した公園で、谷戸地形の自然を再現しています。ここには湧水があり、「東京の名湧水57選」に選ばれています。この水が湿地や沼や小川、水田といった谷戸本来の景観を形づくり、そこでさまざまな野鳥、昆虫、草花などを観察できます。そして、この水が流れ込むのが「水鳥の池」で、水面に浮かぶカモなどの姿を見ることができます。
 園内には古民家を移築した「ふるさと農家体験館」やバーベキュー施設、多目的広場などもあります。
 また、この公園の南側の駐屯地跡も公園として整備中です。

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旧古河庭園の池

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所在地:北区西ヶ原1丁目

 大正時代に造られた旧古河庭園といえば英国人ジョサイア・コンドルの設計による重厚な石造りの本館(洋館)とバラの咲く西洋庭園があまりにも有名ですが、敷地の大半は京都の庭師・植治による純和風の回遊式池泉庭園であり、こちらもまた見事なものです。
 北側の高台上にある本館前からバラなどが植えられた階段状の洋風庭園を下ると鬱蒼とした樹林となり、心字池を中心として渓谷や滝など深山に迷い込んだような気分にさせられます。
  入園料150円。

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