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2017年1月

朝倉彫塑館の池

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 所在地:台東区谷中7-18-10

 台東区立朝倉彫塑館は近代日本を代表する彫塑家で文化勲章受章者、朝倉文夫(1883‐1964)の自宅兼アトリエだった建物です。
 朝倉が東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科した明治40(1907)年、谷中に自宅兼アトリエを構え、その後、増改築を繰り返して昭和10(1935)年に完成したのが現在の彫塑館の原型です。朝倉自身が設計し、細部にまで工夫を凝らした見事な建築で、ここで門下生の育成も行いました。
 朝倉の死後、故人の遺志で1967年から遺族により一般公開され、1986年に台東区に移管されて台東区立朝倉彫塑館となりました。
 2001年に建物が国の有形文化財に登録され、2008年には敷地全体が「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されています。

 館内に展示された作品はもちろん、和風木造建築の住居棟、洋風モダン建築のアトリエ棟も見どころが多く、アトリエの屋上には庭園まであって、かつては塾生たちが野菜を栽培していたそうです。昭和初期にこのような屋上庭園が存在したことが、この建物の先進性を物語っています。

 さて、東京の池探訪者としては、これらの建物群に囲まれた中庭です。さほど広いものではありませんが、中庭の大部分は水面に占められ、その水源は地下に湧く井戸水だといいます。かなり水深がありそうな池には鯉が泳ぎ、儒教の「仁・義・礼・智・信」をあらわすという五つの巨石を中心に大小の石を配して、これも見事な池泉庭園となっています。
 残念ながら、彫塑作品だけでなく、建物の内部や中庭も撮影禁止なので、池の写真はありません。

 住居棟の玄関。
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  玄関から門へ通じる水路風の池の水は中庭の池からくるものでしょうか。
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 オリーブの木が植えられた屋上庭園からはスカイツリーがよく見えます。
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 睡蓮鉢。
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 開館時間 9時30分~16時30分

 毎週 月・木曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始

 入館料 一般500円 高校生以下250円

 

  

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