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2011年9月

上神明天祖神社の弁天池(白竜池)

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所在地:品川区二葉4-4-12

 上神明天祖神社は古くは蛇窪と呼ばれた地に鎌倉末期に創建されたと伝わる古社です。伝承によれば、当時、境内の本殿左手に清水の湧き出る洗い場があり、白蛇が棲んでいましたが、いつしか洗い場がなくなり、白蛇は現在の戸越公園にある池に移ったということです。その後、地元の旧家森谷氏の夢枕に白蛇が現われ、元の場所に帰してほしいと告げたため、伝え聞いた宮司が境内(現在の参道左手の駐車場の位置)に新たに池を掘り、中の島に祠を建てて白蛇を祀ったということです。

 現在の池は本殿右奥に昭和29年につくられたもので、厳島神社に弁財天を祀っています。ここは荏原七福神の弁財天に定められ、白蛇や白龍(手作り感いっぱい!)が弁天様を守っています。

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(白蛇が絡みつくようにして弁天様を守っている)   

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東光寺の心字池

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所在地:目黒区八雲1-9

 東横線・都立大学駅前にある周辺案内地図を何気なく見ていたら「東光寺と心字池」の文字が目に留まり、訪ねてみました。目黒区が認定した「めぐろ風景55」の一つに選ばれているようです。

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 東光寺は南北朝期から戦国期にかけて世田谷周辺を支配した吉良氏(世田谷吉良氏、清和源氏・足利氏の支族)の初代・吉良治家が10歳で早世した長男の菩提を弔うため、貞治4(1365)年に創建したと伝えられる古刹で、初めは東岡寺と称する臨済宗寺院でした。吉良氏の保護下で発展し、名前も東光寺に変わり、江戸初期に曹洞宗に改宗しています。

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 現在の東光寺は幼稚園も併設した寺院で、境内には新旧のさまざまな仏像、石像が並び、本堂左手の墓地の奥には吉良氏の墓3基が残されています。

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(おそうじ小僧さん)

 さて、肝心の池はというと、初めはどこにあるのか分からなかったのですが、本堂裏に通じる通路が見つかり、行ってみると、ありました。呑川の崖線斜面を背にした庭園で、鯉の泳ぐ池の中の島に弁財天が祀られています。ただ、池そのものは埋もれていた昔の池を復元したもののようです。

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(崖上の稲荷社前から池を見下ろす)   

 

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呑川柿の木坂支流緑道の小便小僧

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所在地:目黒区中根1丁目

 世田谷区内に源を発し、目黒区を流れ、大田区で東京湾に注ぐ呑川は下流部(大田区内)を除いて暗渠化され、川跡の大部分が緑道化されています。この呑川の本流に東急東横線・都立大学駅付近で北から合流するのが柿の木坂支流で、これもほとんどの区間が緑道になっていて、都立大学駅にほど近い、東横線と目黒通りと柿の木坂通りに囲まれた三角地帯に花壇と池があります。

 池には小便小僧があり、金魚がたくさん泳いでいますが、訪問時には金魚はみんな水面の半分近くを覆うホテイアオイの下に隠れていました。

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  ちなみにこの池の存在を最初に知ったのはテレビ東京の『モヤモヤさまぁ~ず2』で、だったと思います。

 

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世田谷公園の噴水池

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所在地:世田谷区池尻1丁目

 ミニSLが走る公園として知られる世田谷区立世田谷公園の中央部の窪地にわりと大きな六角形の池があり、奇妙なオブジェ風の噴水が間歇的に水を噴出させています。

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 公園内には本格的なミニSLのほか、本物のSL(D51-272)も静態保存されています。

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(ミニSLは水・土・日曜と祝日に運行。大人も乗れます)

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葛飾区役所の池

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所在地:葛飾区立石5丁目

 東京23区の区役所の池や噴水を探訪するシリーズ。前記事で荒川区役所と目黒区役所の池を東西の横綱と書いてしまったので、あとはだんだん盛り下がっていくことになるわけですが…。

 とりあえず、葛飾区役所です。実はここも2011年冬に探訪していて、池はあったのですが、どうも冴えない感じで、夏に再訪しようとは思っていたのです。ところが今年は福島原発事故の影響による節電のため、各地の噴水が停止しているようなので、葛飾区役所についても結局、再訪していません。なので、冬の写真です。噴水がありそうですが、冬場なので稼働しておらず、どうもパッとしませんね。スズメとハクセキレイが羽を休めていました。

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 ついでに区役所と立石さくら通りを挟んだ立石中学校に壁泉があります。

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(上が通り側。下が裏=校内側)

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荒川区役所の池

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所在地:荒川区荒川2丁目

 久々の東京23区の区役所の池・噴水シリーズ。荒川区役所です。

 区役所に隣接する区立荒川公園の池はすでに紹介済みですが、区役所の敷地とほぼ一体化しているので、改めて紹介します。

 公園には子どもたちが水遊びできるカスケードやせせらぎがあり、これが釣りのできる池に通じています。区役所前で釣りができるというだけでも、区役所の池としては横綱クラスと言えるでしょう(ただし、2011年夏の訪問時には釣り池には水がありませんでした)。

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(2011年1月の釣り池。8月は水がなかった)

 さらに区役所前には噴水池がありますが、これも震災の影響による節電のためか、水が止まっていました。恐らく、石を積み上げたような塔の上から水が流れ落ちる形式なのでしょう。

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 噴水池のそばの花壇には長崎の平和祈念像で知られる彫刻家・北村西望氏(1884-1987)の「夢」という作品(1970年)があります。実は北村氏の作品がある区役所はほかにもけっこうあります。

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 荒川区役所の池はこれだけではありません。庁舎の南側に日本庭園があり、ここにも純和風の池があるのです。下の写真は冬に訪れた時のものですが、ここも夏の訪問時には改修工事のためか水がありませんでした。いずれにしても、荒川区役所は池と噴水に関しては23区でもトップレベル、というか個人的には目黒区役所とともに東西の横綱といっていいのではないかと思っています。

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(上は2011年1月、下は2011年8月) 

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瀬田4丁目広場の湧水池

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所在地:世田谷区瀬田4丁目

 武蔵野台地の南縁部に位置する国分寺崖線沿いは高台からの眺めがよく、明治以降、政財界人の別邸が多く建てられましたが、そうした別邸建築の中で現存する数少ない例が世田谷区瀬田4丁目にある旧小坂邸です。実業家で戦前に衆議院や貴族院の議員を歴任した小坂順造氏(1881-1960)が別邸として建て、渋谷区の住居が戦災で焼失後は本宅として使われた和洋折衷の建物と庭園が現在は世田谷区によって管理され、「瀬田4丁目広場」として公開されています。

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 邸宅は高台上に立ち、庭園は崖線の斜面を利用して作られており、湧水もあります。水は曲がりくねりながら流れ落ち、近年、この水が注ぐ池が門外に作られました。池にはメダカなどが泳ぎ、菖蒲や睡蓮が植えられています。なお、池の水は崖線沿いを流れる丸子川(旧六郷用水)に落とされています。 

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(国分寺崖線の自然がそのまま残る庭園)

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(湧水)

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(斜面下の湿地には木道が整備されている)

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(池は柵の外にあるので、いつでも見られる)

 なお、小坂邸の建物は耐震性に問題があることから、世田谷区が2011年7月から補強工事を行っており、現在は非公開です(庭園部分のみ公開)。2012年1月頃から邸宅部分も再び公開される予定とのこと。また、敷地内にあった2基の庚申塔も1つが東日本大震災で損傷し、頂部の擬宝珠が落ちてしまいました(下写真)。

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猪方排水樋管

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所在地:狛江市駒井町3丁目地先

 前記事で取り上げた宇奈根排水樋管の少し上流にあるのが、狛江市の猪方排水樋管です。やはり下水道の雨水幹線の多摩川への放流口に設置されていて、堤防の内側と外側にそれぞれゲートがあります。純径間は2.9メートルで、流入口の高さも2.9メートルとのこと。ゲートはローラーゲートで、巻上装置は「手動巻上急降下閉鎖式(自重降下)」で、操作速度は1分間にハンドルを40回まわすとゲートが0.14メートル上がるそうです。

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(コンクリートの構造物に覆われた堤内ゲート)

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(堤外ゲート。堤防の外というのは川の流れている側を言います)

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 この樋門周辺では多摩川の伏流水を含む地下水の湧出が多くみられ、上流側河川敷には「狛江水辺の楽校」があり、子どもたちが水辺の生き物を観察できる場になっています。

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(湧水)

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宇奈根排水樋管

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所在地:世田谷区宇奈根2丁目

 こんな小さな水門(樋管)まで取り上げていると、キリがないのですが、たまたま通りかかって写真を撮ってしまったので紹介します。

 世田谷区宇奈根の多摩川左岸にある樋管が宇奈根排水樋管です。東京都の下水道局が管理していて、下水の多摩川への排水路に設置されています。といっても、世田谷区の場合、下水道は北東部が汚水と雨水を一緒に流す合流式なのに対して、南西部(野川・仙川・谷戸川・谷沢川流域)は汚水と雨水を別々に流す分流式であり、ここで多摩川に放流されるのは基本的に雨水および地下水のみです(ただし、道路の側溝はすべて雨水幹線に通じているので、路上で洗車などすると、その汚水はすべて未処理のまま河川に流入することになります)。

 とにかく、ここは下水道の「宇奈根雨水幹線」の排水路になっていますが、この下水道は昔の宇奈根川(町田川)の跡を利用していて、現在は緑道化されています。この川は江戸初期に六郷用水が開削されるまでの野川の下流部にあたり、野川の水が六郷用水に取り込まれて分断されてからは、狛江の泉龍寺の弁天池(小田急線狛江駅北口に現存)などからの水を集めて流れていました。昔の野川はおそらくこのあたり(世田谷区宇奈根付近)で多摩川に合流していたのでしょう。

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(旧宇奈根川跡の緑道)

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(同じ地点から多摩川堤防を見る。堤内ゲートがある)

 ゲートは多摩川堤防の内側(町側)と外側(川側)にそれぞれ設置されています。多摩川の増水時などに閉鎖されて逆流を阻止するのが役割だと思われます。

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 ちなみにゲートの水位表示はA.P表示です。「A.P.」はArakawa Peilの略で、明治6年から12年にかけて、隅田川(当時の荒川)河口、霊岸島で観測した東京湾の干潮時の最低水位をゼロとする水位の基準です。この樋門の下部に黄色いラインが引かれ、「AP15.13(メートル)」と記され(下写真)、反対側に「TP14.00」と併記されています。T.P.はTokyo Peilの略で、東京湾の平均潮位をゼロとする高さの基準で、いわゆる海抜高度(標高)のことです。A.P.0メートル=T.P.-1.13メートル(正確には-1.1344m)なので、このような関係になるわけです。

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 ついでに紹介しておきますが、この樋管のすぐ下流に土台がレンガ造りの珍しい送電線鉄塔があり、そちら方面の愛好家の間ではかなり有名みたいです。実は僕もけっこう好きだったりしますが…。

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葛西臨海公園の芦ヶ池

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所在地:江戸川区臨海町6丁目

 葛西臨海公園の西端部に位置し、園内を東から西へ流れる小川が注ぎこんでいるのが芦ヶ池です。海岸に近く、池の周りには松が多く植えられています。

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(芦ヶ池に通じる小川)

 埋立地にあるので、当然ながら人工の池ですが、前記事で紹介した蓮池に比べると、ずっと野趣あふれる感じで、いかにも水辺の生き物たちが集まりそうではあります。

 ただ、2011年の夏の終わりに訪れた時は節電のためか、小川には水が流れておらず、従って、池も干上がっていました。

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(水のない芦ヶ池)

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葛西臨海公園の蓮池

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所在地:江戸川区臨海町6丁目

 葛西臨海公園の大観覧車を見上げる芝生広場にあるのが蓮池です。池の中に松の木が生えた島があり、両岸と結ぶ橋が架かっています。

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 池の南側にはなだらかな起伏がある芝生が広がり、探訪時は池にハスではなく、スイレンが咲いていました。

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堀切菖蒲水門

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所在地:葛飾区堀切2丁目

 有名な堀切菖蒲園のすぐそばにあることから命名された堀切菖蒲水門は東京の水門としては多摩川の六郷水門と双璧といえるユニークな形状の水門です。ただし、六郷は昭和6年完成と古いのに対して、こちらは平成9年完成と、かなり新しい水門です。

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 これは「二段式ローラーゲート(シェルタイプ)」というそうで、ゲートは一見すると円筒状のようですが、じつはカマボコ形のゲートが2枚合わさった形で、水門閉鎖時には2枚のゲートがそれぞれ別々に下降して2段(つまり円筒の倍の高さ)のゲートで水路をふさぐ形式なのです(門扉の高さは9.5メートル)。なぜこのような形式を採用したかというと、綾瀬川のすぐ上を首都高速道路が通っているため、通常の1枚のローラーゲートではゲート開放時に高さ制限にひっかかるためだそうです。

 そもそもこの水門設置のきっかけは平成3(1991)年9月の台風18号による綾瀬川の氾濫です。流域で降った大量の雨により綾瀬川が増水する一方で、この川は合流する中川を通じて東京湾の潮の干満の影響を受ける感潮河川でもあり、満潮時には水が海や中川から逆流してくるため、効率的な排水ができずに被害が大きくなりました。そこで綾瀬川増水時に中川からの逆流を阻止する堀切菖蒲水門を設置すると同時に水門の上流にある綾瀬排水機場の排水能力を毎秒50立方メートルから100立方メートルに増強し、綾瀬川の水を速やかに並行する荒川に放流し、氾濫を防ぐことにしたわけです。

 ゲートの形状も個性的ですが、操作室もユニークで、暮らしてみたくなるような、なかなか魅力的な物件です。

 綾瀬排水機場とともに国土交通省の荒川下流河川事務所が管理しています。

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