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2011年2月

世田谷観音の池

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所在地:世田谷区下馬4-9-4

 世田谷観音(世田谷山観音寺)は昭和26(1951)年創建という新しいお寺ですが、全国各地から遷された貴重な仏像が奉安され、諸堂の並ぶ境内は梅や桜など四季折々の花にも彩られ、見どころの多いお寺です。なかでも貴重なのは六角堂に安置された不動明王像で、八大童子を従えた九尊像は全国でも高野山金剛峯寺と当寺だけ、しかも、鎌倉時代の1272年に運慶の孫とされる大仏師・康円と絵仏師・重命によって造立されたことが判明しており、国の重要文化財にも指定されています。

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(池と六角堂)

 さて、その境内には池もあり、中央に悪夢を良い夢に変えてくれる夢違観音が立っています。これは法隆寺にある夢違観音を拡大模写した像だということです。

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(池の中央に立つ夢違観音)

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北前堀水門

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所在地:大田区東糀谷6丁目

 前記事で紹介した南前堀水門のすぐ北側にも海老取運河から引き込まれた水路があります。これが北前堀で、南前堀と同様にこの地域を流れていた用排水路の末端部にあたり、やはり六郷用水(南堀)とも繋がっていました。この入り堀も古くから漁船をもやう船溜まりとして利用されてきましたが、現在はほとんど埋め立てられ、緑道化されています。わずかに残った200メートル余りの水面が今も船溜まりとなっています。南前堀水門は南前堀と海老取運河の接続点に設置されていますが、北前堀は接続点から100メートルほど入った地点に水門があります。南前堀水門とまったく同じで、昭和41(1966)年竣工、幅員6メートルの緑色に塗られたローラーゲートで、上空制限高はA.P.+5.5メートルです。

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南前堀水門

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所在地:大田区東糀谷6丁目

 羽田空港の西側を流れる海老取運河に接続する南前堀はかつてこの地域に張り巡らされた用排水路網(六郷用水とも繋がっていた)の末端部にあたり、現在は500メートル余りの水面が残るのみで、船溜まりとして利用されています。全区間が首都高速・横羽線の高架下となっていて、その出入口に防潮水門である南前堀水門が設置されています。緑色に塗られた東京都港湾局の水門で、幅員6メートルのローラーゲート式、上空制限高はA.P.+5.5メートルです。昭和41(1966)年完成。

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品川「鯨塚」の池

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(鯨塚)

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(鯨碑の前に小さな池がある)

所在地:品川区東品川1-7-17

 京浜急行・北品川駅の南東、八ツ山通り沿いに利田(かがた)神社が鎮座し、その境内に「鯨塚」(品川区指定有形文化財)があります。隣接する公園の鯨のオブジェと遊具が目印です。

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(鯨のオブジェと遊具)

 「鯨塚」は富士山形の自然石で、寛政10(1798)年5月1日に前日からの暴風雨で品川沖に迷い込んだところを品川浦の漁師たちによって捕えられた鯨の供養碑です。この鯨は体長16.5メートル、体高2メートルという大きなもので、江戸中の評判となり、ついには将軍家の浜御殿(今の浜離宮庭園)に船で運ばれ、11代将軍・徳川家斉が上覧するという騒ぎになったということです。

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 その後、鯨は解体され、骨が埋められたのが鯨塚のある当地です。東京に現存する唯一の鯨塚です。ここは目黒川の旧河口部にあたり、その砂嘴上に弁財天が祀られていました。当時は洲崎弁財天と呼ばれていたようですが、明治以降、利田神社と改称されました。現在の目黒川は流路が変更になっていますが、鯨塚の敷地のすぐ北側に東京湾に通じる水路が残り、釣り船や屋形船が係留され、かつての漁師町の風情を残しています。

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 さて、鯨塚に並んで立つ新しい鯨碑の前に小さな池があり、鯨のかわりに(?)金魚が飼われています。

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御殿山ガーデンの池

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(赤いオブジェが印象的) 

所在地:品川区北品川4丁目

 現在の北品川3・4丁目付近にあった御殿山は高輪台の南端部にあたり東に海を望む景勝地で、江戸初期に徳川将軍家の「品川御殿」が建てられたことからその名前があります。御殿は将軍の鷹狩りの際の休息や茶会に利用されたということです。ここはまた桜の名所としても知られたようです。

 今は往時の面影は失われ、切通しを東海道新幹線・横須賀線・東海道本線・京浜東北線・山手線の線路が通り、通過する列車の走行音が絶えません。その線路の西側に御殿山ヒルズと呼ばれる一角があり、ホテルやチャペル、マンションなどが並び、その中に緑豊かな御殿山ガーデンがあり、一般に開放されています。四季折々の花が咲く庭園は台地の斜面を利用して造られ、斜面下には鯉や亀の泳ぐ池があります。南北に細長い池の南端部には人工の滝がつくられ、水音を響かせています。また、池には幾筋かのせせらぎが斜面を流れ下って注ぐようになっていますが、訪れたのが冬だったせいか、水は流れていませんでした。庭園一帯は今も「桜の名所の御殿山」として「しながわ百景」に選定されています。

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(ガーデン東側の台地上に人工水源があり、水が流れ落ちている)

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(散策路に沿って斜面にも水路が作られているが水は流れていない)      

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羽田第二水門

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(古いレンガ堤防と水門と大師橋)

所在地:大田区羽田2丁目

 前記事で紹介した羽田第一水門に続いて、今度は600メートルほど上流(多摩川左岸の河口から2.4キロ地点)にある羽田第二水門です。「第二」とはいっても、こちらが先輩で、第一が1988年完成なのに対して、第二は1973年です。当然、水門の銘板には「羽田水門」としか書かれていません。第一・第二水門ともゲートの径間10メートル、高さ8.5メートルというのは共通で、年齢は15歳離れていても、外見はそっくりな兄弟(姉妹?)です。年上の第二水門もやはり釣り船などが係留された船溜まりの出入口に設置された防潮水門です(ちなみに多摩川の感潮域は東急東横線鉄橋の上流側にある調布取水堰まで)。

 羽田第二水門は多摩川にかかる大師橋と首都高横羽線の橋に挟まれた位置にあり、橋ができるまではここに「羽田の渡し」がありました。渡船場は姿を消しましたが、釣り船や屋形船の係留施設、船宿、古いレンガの堤防が漁師町時代の面影を現代に伝えています。

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羽田第一水門

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(川崎市側からみた羽田第一水門。中州にシラサギやカワウがたくさん)

所在地:大田区羽田6丁目

 多摩川左岸の河口から1.8キロほどの地点にある船溜まりに設置された防潮水門が羽田第一水門です。多摩川サイクリングロードの利用者にとってはおなじみの水門でしょう。銘板には単に「羽田水門」としか書いていないのですが、この600メートル上流にも羽田水門があるので、一般的には河口に近い方から第一水門、第二水門と呼んでいるようです。ただし、第一水門の方が新しく、竣工は1988年で、船溜まりも同時に造られたようです。純径間10メートルのローラーゲート式水門で、水門内には釣り船などが係留されています。

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目黒区役所の池

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(駐車場から池を見下ろす)

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所在地:目黒区上目黒2-19-15

 東京23区の区役所の池や噴水を探訪するシリーズ、今回は目黒区役所です。区役所の池としては横綱クラスでしょう。

 そもそも、現在の目黒区役所(総合庁舎)は1966年に竣工の旧千代田生命保険本社ビルで、建築家・村野藤吾氏(1891-1984)の設計による名建築です。これを2000年の千代田生命経営破綻後に目黒区が購入し、改修の上、2003年から区役所として使用開始したのです。

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(区役所の駐車場付近にある池。凍っている)

 敷地内の駐車場にも小さな池がありますが(上写真)、なによりも庁舎ビルに囲まれるようにL字形の大きな池が広がり、水面に建物の影を映しています。きわめて人工的な池ではありますが、区役所の池としては間違いなく最大級です。しかも、池に面して和室や休憩室があり、一般にも開放されているのもポイントが高いです。訪問時には水辺の植込みでメジロが遊び、ジョウビタキが水を飲みにきていましたが、休憩室に展示された写真によればカルガモが子育てをすることもあるようです。

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(一般に開放されている和室越しに池を見る)

 また、庁舎屋上には庭園があり、「目黒十五(とおご)庭」と名づけられています。十五はビルの設計者・村野藤吾にかけたものです。ここには残念ながら池はありませんが、井戸のオブジェがあり、水がなかに溜まっています。もちろん、本物の井戸ではありません。屋上ですから…。芝生に置かれたタヌキの置物がキュートです。

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(屋上庭園「目黒十五庭」)

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八芳園の池

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所在地:港区白金台1-1-1

 “セレブの街”としておなじみの港区白金(台)一帯は地形の起伏が大変激しく、その方面からも興味深い土地です。その白金台の一角にある結婚式場・料亭・レストラン「八芳園」には自然の地形を生かした1万2千坪の庭園があり、その谷底に水を湛えた池があります。池のほとりに立つ説明板によれば、「その昔、この付近の丘陵地帯に沼があり、そこから流れていた川の跡を池にしたものです。昔は、農業用水として使われており、池の上方には水車小屋があったとも言われています」ということです。この「沼」とは旧・今里村(白金台1丁目付近)にあった玉縄池(玉名池)という湧水池(現存せず)で、古くは玉川上水の分水である三田用水の水も通じていたそうですが、とにかく、その池から流れ出た玉名川の水をせき止めて池としたようです。ちなみに玉名川は古川(渋谷川)の支流で、新古川橋付近で古川に合流していました。もちろん、現在は暗渠化されています。

 そもそも、この土地は江戸初期に徳川家康はじめ3代の将軍に仕え、「天下の御意見番」と呼ばれた大久保彦左衛門の屋敷があった場所と伝えられ、その後の変転は不明ですが、幕末期には絵図によって薩摩藩島津家、松平薩摩守の屋敷だったことが確認できます。明治時代には渋沢栄一のいとこで実業家の渋沢喜作の所有となり、大正4年以降、新興財閥の久原房之助(日立製作所の創業者)の手に渡り、庭園はこの時代に整備されました。久原は自然との調和を最も重視したということです。

 戦後になって、邸宅と庭園の一部を利用した料亭の共同経営の話が割烹旅館などを営んでいた長谷敏司から持ち込まれ、久原が同意したことから昭和25年に「八芳園」が誕生しました。この名称は「四方八方どちらを眺めても景色が良い」という意味を込めて久原自身が命名したということです。

 池の現在の水源は地下水の汲み上げということですが、滝があり、美しい池の周辺には石灯籠や水亭が配され、起伏に富んだ散策路が整備されています。

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(この滝~渓流が玉名川の旧流路?)

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(池畔にたつ水亭の円窓)

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 池の水は庭園の東端部から流出し、そのまま地下に消えていきます。これが玉名川の暗渠に通じているのでしょう。

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(池の水の流出口)      

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八間堀川水門と八間堀川排水機場樋管

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所在地:茨城県常総市水海道橋本地先

 今回はいきなり茨城県の水海道(みつかいどう)にある水門です。常総市(旧・水海道市)の新八間堀川と鬼怒川との合流点に設置された八間堀川水門。実はこの水門、僕の記憶によれば、最初にその存在を心に留めた水門なのです。子どもの頃、祖父が茨城県の筑波山に住んでいて、祖父が亡くなった後も家は残ったので、山荘代わりに家族ドライブで何度も出かけました。その時のルート上に鬼怒川にかかる豊水橋があり、この橋のすぐ上流側にある大きな水門が目にとまったわけです。まだ小学生だった当時はべつに水門に特別な興味を持ったわけではないのですが、なんとなく鬼怒川を渡るたびにこの水門をチェックしていました。水門の完成は昭和50年ということなので、工事中から知っていたような気がします。記憶が曖昧ですが。

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(鬼怒川にかかる国道354号・豊水橋)

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(豊水橋からみた八間堀川水門)

 とにかく、そういうわけで、関東鉄道常総線の水海道駅から歩いて、改めて水門を見に行ってきました。

 そもそも水海道という町があるのは利根川の支流である鬼怒川と小貝川に挟まれた土地で、古来、洪水常襲地帯でした。そのため、江戸時代の初めに開削された幹線排水路が八間堀川で、上流端は北方の下妻市にあるようです。下妻からまっすぐ南に流下した川は谷和原村(現・つくばみらい市)で小貝川に注いでいますが、途中の水海道で西に分流させ、鬼怒川に通じさせたのが今の新八間堀川で、その河口部に水門が設置されているわけです。当然、小貝川との合流点にも水門があるはずですが、こちらは見ていません。

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(水門橋から見た新八間堀川)

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 径間20メートルのローラーゲート式水門は真っ赤に塗装され、鮮烈な存在感があります。鬼怒川増水時に八間堀川に水が逆流するのを防ぐのが役割で、水門閉鎖時に増水した八間堀川の水をポンプで鬼怒川に排水するための八間堀川排水機場(国土交通省の管轄)が併設され、その排水樋管も水門と並んで設置されています。こちらは幅4.13メートル×2門です。

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(御城橋から見た排水機場と水門)

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青海南ふ頭公園の池

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(青海南ふ頭公園。向こうにコンテナターミナル)

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(壁泉のある池。ここから小川が流れ出る)

所在地:江東区青海2丁目

 東京湾の埋立地・青海にある緑地が青海南ふ頭公園で、テレコムセンターや温泉施設「大江戸温泉物語」、エバーグリーンコンテナターミナルに隣接しています。L字形に続く緑地帯のうち東側の入口付近に壁泉があり(上写真)、ここの池から水が小川となって西に流れ下っていきます。

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 そばにもう一つ日本庭園風の「心字池」がテレコムセンターのビルを見上げる位置に水面を広げており、カルガモがいました。ここからも水が流れ出ています。

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(心字池とテレコムセンター)

 二つの流れはまもなく合流し、「観察池」と呼ばれる池に注ぎます。埋立地のわりには野趣あふれる感じの池です。

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(観察池)

 水はさらに流れていき、親水テラスのある「ハナショウブ池」に通じています。訪問時は冬でしたが、初夏の頃には美しい花菖蒲が水辺を彩ることでしょう。

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(テレコムセンターとハナショウブ池) 

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都立シンボルプロムナード公園・滝の広場の池

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(池の向こう側の縁から水が落ちている)

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所在地:江東区青海2丁目

 東京の臨海副都心、いわゆるお台場地区を走る「ゆりかもめ」の路線に囲まれる形でL字形に続く公園が都立シンボルプロムナード公園で、有明地区から台場、さらに青海へと続いています。このうちウエストプロムナード南端部のテレコムセンター駅前にあるのが「滝の広場」で、人工池の水が滝となって落ちていて、滝の裏側を歩けるようになっています(公衆トイレがあります)。東京湾の埋立地に造成された人工都市にふさわしい池であり水景です。夜はライトアップされるそうです。

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(滝の向こうを「ゆりかもめ」が走る)

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品川区役所のメダカ池

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所在地:品川区広町2-1-36

 東京23区・区役所の池・噴水シリーズの第6弾は品川区役所です。道路を挟んだ向かい側の「しながわ中央公園」には噴水がありますが、区役所の敷地内には池や噴水は見当たりません。しかし、実は屋上に「品川エコヒーリングガーデン」と名づけられた屋上庭園があり、屋上緑化のモデルガーデンとして一般に開放されています。その中にビオトープガーデンがあり、メダカの泳ぐ池もつくられています。池にはアサザなどの水生植物やミソハギ、トクサなどの水辺の植物のほか、野鳥の好む樹木なども植えられています。

 屋上からは東海道新幹線や横須賀線・湘南新宿ライン・東急大井町線などの電車がよく見えます。

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 ついでに区役所向かい側のしながわ中央公園の噴水写真もアップしておきます。

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