« 住吉水門 | トップページ | 木場公園の池 »

戸山公園(箱根山地区)の池

052

所在地:新宿区戸山2・3丁目

 都立戸山公園は明治通りを挟んで大久保地区と箱根山地区に分かれる広大な公園で、このうち東側の箱根山地区は今の新宿・歌舞伎町にあった湧水などを水源とする蟹川が台地に深く刻み込んだ谷に沿った起伏に富んだ緑地です。古くは鎌倉幕府の重臣・和田義盛の領地で、江戸時代には尾張徳川家の下屋敷が置かれ、「戸山荘」と呼ばれました。17世紀末の元禄年間に完成した回遊式築山泉水庭園には大泉水を中心に25の景勝地がつくられ、なかでも東海道五十三次の小田原宿を模した町並みは見事なものだったそうです。一時荒廃しますが、18世紀末の寛政年間に11代将軍・徳川家斉の来遊を機に再興され、「すべて天下の園地はまさにこの荘を以て第一とすべし」と賞賛されたということです。その後、幕末には再び災害により荒廃し、天下第一の名園は失われてしまいましたが、「玉円峰」と名づけられた築山だけは明治以降も残り、「箱根山」と呼ばれ、その標高44.6メートルは東京山手線内の最高地点として知られています。ただし、山腹に植えられた桜などの木々が葉を茂らせ、山頂からの見晴らしはイマイチです。なお、戸山荘は明治以降、国有地となって陸軍戸山学校が置かれ、終戦まで軍の施設が並んでいましたが、戦後、すべて廃止され、跡地には住宅団地(戸山ハイツ)が建設され、残りの土地の大部分は公園化され、戸山公園として現在に至っています。

049

(箱根山を中腹から見上げる)

 さて、この戸山公園箱根山地区には戸山荘時代の大泉水は現存しませんが、北部に人工の滝やせせらぎ、池が連なり、失われた川・蟹川の流路に沿って北東の早稲田方面に向かって流れていきます。池の北側は蟹川の崖線が続き、湧水があっても不思議ではない感じで、実際に崖下から池に通じる水路も作られていますが、探訪時には水は流れていませんでした。大雨の後などには湧水が見られたりするのでしょうか。また、「じゃぶじゃぶ池」はもちろん、滝やせせらぎも水が流れるのは春から秋にかけての季節限定のようです。

053

(人工の滝)

055

(滝から出た水は石組みの間を下り、鯉のいる池にそそぐ)

056

(子どもの水遊び用のじゃぶじゃぶ池)

062

057

059

(最下流部の池)    

|

« 住吉水門 | トップページ | 木場公園の池 »

新宿区の池」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1244839/37496484

この記事へのトラックバック一覧です: 戸山公園(箱根山地区)の池:

« 住吉水門 | トップページ | 木場公園の池 »