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炎天寺の池

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所在地:足立区六月3-13-20

 東武伊勢崎線・竹ノ塚駅の南方にある幡勝山成就院炎天寺(真言宗豊山派)は平安後期の創建と伝わる古刹です。寺伝によれば、天喜4(1056)年旧暦6月(今の8月)、「前九年の役」で奥州の豪族・安倍氏の反乱を鎮めるため、征討軍を率いて奥州へ向かう源頼義・義家父子がこのあたりで野武士の襲撃に遭い、炎天下で苦戦を強いられました。そこで京都の石清水八幡の方角に向かって戦勝を祈願し、兵士の士気を鼓舞して、ようやく敵を撃破しました。奥州の反乱も鎮圧した帰途、八幡太郎義家はこの地に応神天皇(八幡神)を祀って八幡神社を建立し、隣に別当寺として炎天寺を創建したということです。寺名は当地での戦が炎天下で行われたことにちなみ、所在地の地名・六月(旧六月村)は戦が旧暦の六月だったからといいます。

 この源氏ゆかりの寺は江戸時代の俳人・小林一茶(1763-1828)とも縁が深く、一茶は江戸滞在中、幾度もこの地を訪れ、「蝉鳴くや六月村の炎天寺」などの句を残していて、有名な「やせ蛙まけるな一茶是にあり」も炎天寺で詠まれたということです。境内の池のほとりにこれらの句碑が立っています。

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 現在、炎天寺では毎年11月23日に「一茶まつり」が開催され、当日の全国小中学生俳句大会には国内外から20万句もの俳句が寄せられるそうです。

 境内には庚申塔や馬頭観音、地蔵尊などの石仏のほか、一茶の銅像、さらにカエルの置物がたくさんあり、池の中央にも「やせ蛙~」の句にちなんだ彫刻があります。この句は当寺で一茶がいわゆる「カエル合戦」(産卵期に多くのオスのカエルによる1匹のメスの争奪戦)を目にしたことから生まれたということです。

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