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2009年12月

ヒルズ久が原の池

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所在地:大田区久が原5-27

 ヒルズ久が原は老朽化した公団住宅「久が原グリーンハイツ」(1957年分譲)の建て替えによって生まれた大規模マンション群で、その敷地は久が原台地の末端部と呑川沿いの低地にまたがっています。ここには古くから池があり、現在も住民の憩いの場となっています。

 地形的にも湧水の池だったに相違なく、付近の発掘調査で弥生時代から古墳時代にかけての遺跡も見つかっているそうです。

 現在の水源は台地の斜面中腹に位置し、湧き出た水はせせらぎを流れ下り、池に注いでいますが、恐らく池の水を浄化して循環させているのでしょう。ただ、斜面下にわずかながら湧水も見られるようです。

 鯉の泳ぐ池には噴水があり、池畔にあずまやも設けられています。

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光福寺・大井の井

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所在地:品川区大井6-9-17

 JR京浜東北線の大井町駅と大森駅のちょうど中間地点の線路の西方に大井山光福寺(浄土真宗)があり、その境内に大井町の地名の由来となったと伝えられる井戸があり、「大井の井」として品川区の史跡に指定されています。

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 品川区教育委員会が立てた説明板には次のように書いてあります。

「この井戸には、鎌倉時代に親鸞聖人門下の関東六老僧の一人として活躍した了海上人にまつわる話が残されている。

 寺伝によれば、了海上人の父が子授けを蔵王権現に祈願したところ、妻が懐妊し、男子(了海)を出産した。その時、境内にこつ然と泉が湧き出したので、この泉の水を産湯として使い、泉を大井と命名したという。大井の地名はこの泉に由来すると伝えられている。

 この泉は当寺本堂裏の墓地内にあり、横穴式の古い型をした井戸であり、今でも水が湧き出している」

 この説明板は平成8年に立てられたものですが、現在では泉の湧出量は微々たるものと思われます。

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 また、境内にはイチョウの老木がそびえています。推定樹齢は約800年、樹高40メートルにもなる巨木で、麻布山善福寺(港区元麻布)境内の「逆さイチョウ」とは兄弟とも言われるそうです。

 了海上人は善福寺の住職をつとめており、親鸞聖人が訪れた際、その高徳に触れて、善福寺を真言宗から浄土真宗に改め、関東にその教えを広めた善福寺中興の祖でもあります。

 

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桐畑地下道脇の湧水池

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所在地:品川区大井6-20

 桐畑地下道とはJR大森駅の北600メートルほどの地点で東海道線・京浜東北線の下をくぐる歩行者・自転車専用のトンネルです。この付近の線路は太古の海が台地を削って形成された崖に沿って敷かれており、西側は線路より高い台地であり、東側はかつて海だった低地で、線路より地面が低くなっています。

 明治10(1877)年、アメリカ人学者エドワード・モース(1838-1925)が汽車の窓からこの崖の地層中に縄文後期の遺跡である大森貝塚を発見したわけです。

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(トンネルの右脇に湧水がある)

 大森駅から線路に沿って海側を北へ行くと、線路の下をくぐるトンネル(上写真)があり、その脇に湧水があり、小さな池がつくられ、金魚が泳いでいます。位置的にはまさに大森貝塚のすぐ下という場所です。縄文人にとっても大切な水源だったのかもしれません。

 これまでに紹介した東京の池の中でも最小クラスの池ですが、貴重な湧水の池ということで、取り上げてみました。

 

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浜松町駅の小便小僧

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所在地:港区海岸1丁目

 JR浜松町駅のホームにある小便小僧です。山手線外回り・京浜東北線南行きが発着する3・4番線ホームの田町寄りで勢いよく放尿しています!

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 地元のボランティアの方々が毎月衣装を替えているのもよく知られていますが、訪問時(2009年12月)は浜松町駅開業100周年を記念して開業時の駅員の制服を着用していました。といっても、人形なので服を着せるのも大変で、仮縫いした衣装を着せた後、その場で縫い合わせるそうです。

 以下は浜松町駅の駅長さんによる由来の説明書き(昭和30年)。

「この像は昭和二十七年十月十四日鉄道開通八十周年を記念し、歯科小林光院長より寄贈されたもので、平和と愛のシムボルとして、色々の儀式行事等には大礼服や様々の衣装を全国の人々や小便小僧友の会から贈られて、広く愛されております」

 一応これも東京の池ということで取り上げてみました。ところで、この小便小僧、始発から終電までず~っと放尿しっぱなしなのでしょうか? まさか24時間無休とか??

 水が止まる時、小便小僧がブルブルっと身震いするらしい、という都市伝説(?)をいま創作してみました。

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明治神宮の東池

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所在地:渋谷区代々木神園町

 明治神宮の池といえば、北池と南池が有名ですが、ひっそりと東池もあります。北池・南池と違って、一般人が立ち入れない区域にあるのですが、柵の外から覗き見ることはできます。

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 東西に長い池で、東へ行くほど幅が広がり、末端部から水が流れ出ているのが分かります。もともと渋谷川に通じていたのでしょう。

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東大駒場キャンパスの駒場池(一二郎池)

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所在地:目黒区駒場3丁目

 東京大学駒場キャンパスの東端部に南北に細長い池があります。長い間、あまり人が近づくこともなく、荒れ果てていたそうですが、2008年に改修・整備され、正式名称は「駒場池」、愛称「一二郎池」と決定されました。「一二郎池」は以前からあった呼び名で、言うまでもなく、有名な本郷キャンパスの「三四郎池」にちなんだものです。

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 今は池の周囲(一部)を散策できるようになっていて、北端部にわずかながら湧水もあるようです。典型的な谷戸地形で、もともとは目黒川の支流・空川(駒場川)の水源になっていました。

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(池の北端。周囲から水が沁み出している)

 明治時代には養魚場だったという記録もあるそうです。

 駒場キャンパスの西端部の坂下門付近にも湧水が見られます(下写真)。

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(坂下門付近の湧水)

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一之江ひだまり公園のビオトープ池

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所在地:江戸川区一之江7丁目

 都営新宿線・一之江駅の南西にある「一之江ひだまり公園」はこの地区の区画整理事業の中でコミュニティの核とすべく、ワークショップを通じた住民と行政の共同作業によって生まれ、国土交通省の「手づくり郷土賞」も受賞しています。芝生広場や健康遊具などがある広々とした公園で、僕が訪れた時もたくさんの人々で賑わっていました。

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 公園にはビオトープもあり、せせらぎや湿地、池がつくられています。夏になれば、あたりをトンボが飛び交い、産卵するのでしょう。

 せせらぎの水源は雨水を利用していて、貯水施設からの汲み上げにもソーラー発電の電力が用いられています。また、太陽光と風力発電を活用したハイブリッド照明なども設置されています。

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申孝園の池

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所在地:江戸川区一之江6-19

 都営新宿線の一之江駅の北西に国柱会の申孝園があり、その中に池があります。

 「国柱会」は日蓮宗僧侶だった田中智学が還俗して明治17年に創立した在家仏教の新教団「立正安国会」を前身として、大正3年に新たに組織した宗教団体です。国柱会とは日蓮の三大誓願のひとつ、「われ日本の柱とならん」から命名されました。その本部があるのが申孝園で、昭和3年に田中智学により造営され、その名称は神武天皇の「天神をまつりもって大孝を申(の)べん」にちなむそうです。

 敷地内には昭和3年に世界で初めて一塔合安式のお墓として建立された「妙宗大霊廟」があり、周囲を鯉の泳ぐ池が取り巻いています。訪問時は時季外れでしたが、この池には大賀一郎博士が東大検見川農場で約2千年前のタネを発掘し発芽させた「大賀蓮」から分根された蓮が植えられています。

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 敷地内にはほかにも池があります。

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 申孝園の北から西側にかけて昔の一之江境川の流れを復元した一之江境川親水公園があり、かつての都電の鉄橋なども保存されています。

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(水路の一部はシャワー付きのジャブジャブ池になっている)

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妙音寺の池

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所在地:江戸川区一之江5-8-20

 都営新宿線一之江駅の北800メートルほどの地点にある医王山不動院妙音寺は真言宗豊山派の寺院で、建久元(1190)年、秀栄上人の開山とされる江戸川区内でも有数の古刹です。本尊は桃山期の木造十一面観音立像で、そのほかに春日仏師作といわれる薬師如来像が奉安されています。また、本堂脇壇に安置された阿弥陀如来坐像は鎌倉初期の作風を示し、両脇侍の観音・勢至菩薩も南北朝期のものだということです。

 このうち、薬師如来は眼病に霊験があると言われ、一つの伝説があります。昔、一人の目の不自由な娘が薬師如来に21日の願をかけ、食を絶って祈願しました。すると、満願の日に目が見えるようになったので、娘がお礼に鮒を池に放すと、鮒はみな片目になってしまったというのです。

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 現在、参道右側に薬師堂があり、その裏手に金魚の泳ぐ小さな池がありますが、これは伝説の池とはたぶん違うのでしょうね。

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椿親水緑道と第2椿児童遊園の池

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所在地:江戸川区春江町2丁目

 1963年に完成した新中川は中川の水を旧江戸川に流す人工の放水路です。この新中川にかかる新椿橋の上流側左岸の堤防下に第2椿児童遊園があり、ここに池があります。池の真ん中に積み上げられた石の塔の上から水が噴き出しています。

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(人工的に開削された新中川。画面の左に池がある)

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(池の向こうに新中川の土手が見える)

 この池には鯉などの魚が泳ぐ小さな流れが通じています。これが椿親水緑道で、わずか170メートルの短いもので、水は循環式になっているようです。

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(椿親水緑道の流れ)

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松本弁天の池

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所在地:江戸川区松本1-9

 中央森林公園から小松川境川親水公園を上流に歩くと、まもなく水源の滝があり、その先が菅原橋の交差点です。ここは何本もの道路が交わっているのですが、そのうち鹿骨街道を南東方向に進んで、環状七号線にぶつかる手前を右に入ったところに松本弁天があります。

 寿昌院という黄檗宗の寺院で、門前に江戸川区教育委員会が立てた解説板によれば、貞享元(1684)年、寿昌院桂月元皎禅尼が開基したということです。草創は寛文年間(1660年代)で、禅尼が小庵を結び、病気全快を祈願して弁財天を祀ったのが始まりとのことです。

 寺の本尊は禅尼作の千手観音像(1669年)ですが、境内の弁天堂にちなんで「松本弁天」と呼ばれ、近くの交差点名やバス停名にもなっています。

 芝生の境内に入ると正面には傘のように枝を伸ばす姿から「臥竜の松」と呼ばれるクロマツ(推定樹齢500年、江戸川区登録天然記念物)があり、そのまわりを囲むように池があります。水際には菖蒲が植えられています。

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(臥竜の松)

 弁天堂は池の左奥にあります。

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(2階建ての弁天堂)

 

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江戸川区立中央森林公園の池

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所在地:江戸川区中央4-18

 新小岩駅の南東1キロほどの地点にあるのが中央森林公園です。小松川境川親水公園沿いにあり、森林公園というほど森林ではないですが、小高い林の中の水源から小さな滝となって流れ出た水が池に注いでいます(上写真)。

 小松川境川はもともと葛西用水の分流・仲井堀から分かれた水路で、江戸川区の北西部を流れていました。昔の西小松川村と東小松川村の間を流れていたので、小松川境川というわけです。現在はほぼ全区間が親水水路となっています。中央森林公園を流れているのは延長0.6キロほどの支流で、菅原橋交差点付近から人工の滝(下写真)となって流れ出した水が森林公園を経てまもなく本流に合流しています。

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(小松川境川親水公園。コガモがいる)

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(菅原橋付近の滝から親水公園は始まる)

 

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