多摩川台公園・水生植物園の池
所在地:大田区田園調布1丁目
東急東横線・多摩川駅の西側の多摩川を見おろす丘陵上にあるのが多摩川台公園で、この一帯には多数の古墳が群集していることでも知られています。
その園内の旧調布浄水場跡地に水生植物園があります。この調布浄水場は大正7年から昭和42年まで多摩川から汲み上げた水を浄化して、周辺地域に給水していました。
レンガ造りの遺構が残る跡地のうち、沈殿池跡が水生植物園となっています。木道を渡した池にはメダカなどが泳ぎ、スイレンやコウホネ、アサザ、ショウブ、ハンゲショウ、その他の水生植物や湿性植物が植えられ、サギ草も白い花を咲かせていました。ここは大田区ですが、隣の世田谷区の花がサギ草です。
(水生植物園。向こうの森が亀甲山古墳)
(池の中に咲くサギ草)
この池の西側のこんもりとした森は多摩川流域では最大級の前方後円墳・亀甲山古墳です。4世紀後半頃の築造と推定され、長さは107メートル余りもあり、後円部の一部が浄水場の建設で欠けてしまったものの、ほぼ原形をとどめています。
浄水場のうち、もとの濾過池跡は四季の野草園となり、地下にあった配水池には雨水を貯めて、現在の池の水の水源となっているそうです。
(濾過池跡の野草園。画面奥が水生植物園)
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