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外谷汐入庭園の池

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所在地:葛飾区西新小岩3-42-3

 東京下町を蛇行しながら流れる中川の綾瀬川合流点の上手に架かるのが上平井橋。その橋の東側にある小さな庭園が外谷汐入庭園です。

 そもそも、このあたりは中川や綾瀬川の水面よりも周囲の住宅地の方が土地が低いという地域で、両河川の合流点の下手には上平井水門があります。いわゆる防潮水門で、東京湾からの高潮や津波の侵入を阻止し、周辺地域を水害から守ることを目的に昭和45年に設置されました。

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(中川と綾瀬川の合流点。中川にかかる上平井橋の東側=画面では右側に外谷汐入庭園はある)

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(綾瀬川右岸から見た中川との合流点と上平井水門。上は首都高・中央環状線かつしかハープ橋、右は荒川)

 さて、外谷汐入庭園です。もとは米穀商を営む実業家・外谷辨次郎氏が大正12年の関東大震災後に邸宅を構えた土地で、その後、昭和8年までに築山や池を持つ庭園が造られました。

 この邸宅跡を外谷氏の遺族が葛飾区に寄贈し、区が庭園跡を改修して公園化したのが、現在の外谷汐入庭園というわけです。

 なぜ汐入庭園かというと、庭園の池が元はすぐ西側を流れる中川(この付近の中川は淡水と海水が混じる汽水域)から水を引いており、潮の干満に合わせて池の水位も変化するようになっていたからです。ただし、現在は池と中川の関係は断たれており、ただ堰の遺構が残るのみです。

 鯉や亀が泳ぐ池には小さな滝や沢渡りもあります。

 庭園には全国各地から集められた19種類もの自然石が配され、石灯籠や石塔も随所に配置されています。また、四季折々の景観が楽しめるように、さまざまな植物が植えられています。僕が訪れたのは初秋だったので、ムラサキシキブの実が色づき始め、ススキが穂を出していました。

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(かつて中川から水を引き込んでいた堰の遺構)

 

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