« 飛鳥山公園の噴水と池 | トップページ | 東白髭公園の池 »

音無親水公園

023

所在地:北区王子本町1丁目

 飛鳥山公園から都電荒川線をはさんで西側にあるのが音無親水公園です。昔は曲がりくねりながら流れていた石神井川を改修し、バイパス水路が飛鳥山の下をトンネルで抜けるようになった後、旧河道を利用して昭和63年に北区が開設しました。ここにあるのは池ではなく、人工のせせらぎですが、歴史的意義があるので取り上げてみました。

 もともと武蔵野台地を流れてきた石神井川は台地北端にあたるこの付近で急流となって下町の低地に下るため、台地を侵食し、渓谷となっていました。

 渓谷沿いには古くから神社があり、元亨2(1322)年には、この地方の領主・豊島氏が紀州の熊野権現を勧請して「若一王子宮」と称したことから王子の地名が起こり、神社は「王子権現」として人々の信仰を集めます。江戸時代には将軍家の祈願所にもなりました。とりわけ、紀伊徳川家出身の8代将軍・吉宗は熊野の音無川にちなんで渓谷を音無川(音無渓谷)と名づけ、一帯に楓を植えさせ、それ以来、紅葉の名所として桜の飛鳥山とともに江戸庶民の行楽地となったのです。

 音無親水公園には都市化で失われた音無渓谷の景観が再現され、かつて渓谷一帯にいくつもの滝がかかり、「王子七滝」と呼ばれた中の「権現の滝」も復元されています。

 流れの水は循環水を濾過して使用しており、特に夏は水遊びをする子どもたちの歓声が絶えません。

 「日本の都市公園100選」にも選定されています。

019

(画面奥の堤防の向こうが現在の石神井川の水路です)

021

(再現された滝)

|

« 飛鳥山公園の噴水と池 | トップページ | 東白髭公園の池 »

北区の池」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1244839/30910221

この記事へのトラックバック一覧です: 音無親水公園:

« 飛鳥山公園の噴水と池 | トップページ | 東白髭公園の池 »