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旧芝離宮恩賜庭園の池

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所在地:港区海岸1丁目

 JR浜松町駅のすぐ東側にあるのが旧芝離宮庭園です。ここは東京に現存する最古の大名庭園のひとつで、もともと海だったところを明暦年間(1655-58年)に埋め立て、老中・大久保忠朝(小田原藩主)の屋敷としたものです。その際、小田原から呼ばれた庭師によって回遊式泉水庭園が作られ、「楽壽園」と名づけられたということです。
 その後、所有者が幾度か変わり、幕末には紀州徳川家の芝御屋敷となり、明治時代には有栖川宮家のものとなりましたが、明治8年に宮内省が買い上げ、翌年、芝離宮となりました。関東大震災によって建物や樹木は焼失し、翌大正13年に皇太子(昭和天皇)の御成婚記念として東京市に下賜され、公園として一般公開されました。
 池はもとは海水を引き入れた潮入の池でしたが、現在は埋め立てによって海と隔絶された淡水池で、立派な鯉が泳いでいます。かつての取水口は遺構だけが残っています。また、池の一部に砂浜があるのも海水池だった時代には潮位によって景観が変わる趣向だったのでしょう。
 池には中国・杭州にある「西湖の堤」に見立てた石造りの堤や仙人が住むといわれる蓬莱山を表わす中の島の石組みがあったりするほか、雪見灯篭、築山など回遊式庭園の趣向が随所に凝らされ、まさに都会のオアシスといえます。
 ちなみに庭園の地下を横須賀線が通っており、昭和47年にはトンネル工事中に池の底が抜けるという事故があったそうです。
 入園料150円。

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