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愛宕神社の池

080905

所在地:港区愛宕1丁目

 都心にこんもりと聳える愛宕山は標高26メートル。都心部の最高峰で江戸時代には桜や見晴らしの名所として親しまれました。この山の上に1603年、徳川家康の命により創建されたのが愛宕神社です。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)、防火の神様です。神社へ通じる石段はちょっと恐ろしいほどの急勾配ですが、3代将軍・家光が愛宕山の下を通りかかった時、随行していた曲垣平九郎(まがきへいくろう)という武士が騎馬でこの石段を駆け上がり、境内の梅を折り取って戻り、家光に献上し、「日本一の馬術の名人」と将軍から讃えられたという話が伝わっています。あまりの急階段で、にわかに信じがたい話ですが、実際に騎馬での昇り降りが可能かどうか試した人がいるようで、数名の成功者の名前も残っているので事実なのでしょう(きっと失敗者も大勢いたはずです)。この故事にちなんで、今でもこの石段は「出世の石段」と呼ばれ、昇ったり降りたりする人が絶えないそうです(もちろん、歩いて、ですが…)。また、この神社は幕末の「桜田門外の変」の時、大老・井伊直弼の襲撃に向かう水戸浪士の集結地になったことでも知られています。
 さて、そんな愛宕神社の境内に小舟の浮かぶ池があり、錦鯉がたくさん泳いでいます。その池畔には弁財天が祀られています。なお、遠い昔、この地に「児盤水(または小判水)」(こばんすい)という霊験あらたかな湧水があり、平将門の乱の鎮圧に向かう源経基がこの水で水垢離をして神の加護を祈願し、乱を鎮めたという話も伝わっています。そのため、池につくられた小さな滝は「児盤水の滝」と呼ばれているようです。
 愛宕山はNHK発祥の地でもあり、神社の隣にはNHK放送博物館もあります。

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