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新宿御苑の池

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(玉藻池)

所在地:新宿区内藤町・渋谷区千駄ヶ谷6丁目

 渋谷区と新宿区にまたがる新宿御苑はもとは徳川家康の譜代の家臣だった内藤家の土地でしたが、明治時代には農園芸の試験場を経て皇室の御料地となり、昭和24年に国民公園として一般公開されました。入苑料は一般200円。

 御苑の北東側の大木戸門に近い一角が内藤家の下屋敷跡で、「玉川園」という庭園があり、玉川上水から水を引き入れた池がつくられていました。現在の玉藻池がその名残です(上写真)。

 また、御苑の西側から南東にかけても池が点々と連なっています。一番西寄りの上の池の周辺は日本庭園で、明治から大正の御料地時代には小さな動物園があったそうです。ここで飼われていた動物は大正15年の動物園廃止後、上野動物園に下賜されました。

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(日本庭園の上の池)

 上の池の下流には台湾風建築の旧御凉亭があります。これは昭和天皇が皇太子の時代に御成婚を記念して台湾在住邦人から贈られたものです。

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(旧御凉亭)

 池の水は水路を通じて中の池に流れ込みます。ここも東西に長い池で、中央部に島があり、両岸と橋で結ばれています。そのため、池がふたつに分断されているように見えます。池を縦断するこの道を南へ行けば千駄ヶ谷門です。

 中の池はかつてはスイレンが水面を埋めるほど繁茂していましたが、2009年7月に訪れたら、いつのまにかスイレンはほとんど姿を消してしまいました。最近浚渫工事をしていたようなので、そのせいでしょうか。

 中の池の北側は広い芝生が大木が点在するイギリス風景式庭園となっています。

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(中の池にかかる橋)

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(中の池を東端から眺める)

 中の池より一段低い小さな池が下の池です。その池尻にかかる橋は明治38年にフランスから購入した擬木の橋です。擬木(ぎぼく)とは石やコンクリートで木の幹に似せて作ったもので、これが日本で最も古い擬木の橋と言われています。

 この橋をくぐった池の水は水路を通じて御苑の外へ流れ出し、渋谷川(暗渠)の水源となっています。

 なお、下の池の北側はプラタナスの並木やバラ園がシンメトリックに続くフランス式整形庭園です。

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(擬木の橋)

 新宿御苑の西端、新宿門に近い一帯は最近「母と子の森」として整備され、一周430メートルの散策路を歩くことで、「巨樹の森」「ラクウショウの森」「いきものの森」「里山の森」といったさまざまな森をめぐり、いろいろな自然環境やそこで暮らす生き物を観察できるようになっています。その中には池や小川、湿地など水辺の環境もつくられています。

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(母と子の森の池)

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