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松沢病院の将軍池

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所在地:世田谷区上北沢2丁目

 元来、精神科の専門病院だった都立松沢病院の広大な敷地内にある「将軍池」は大正10年から15年にかけて患者の作業療法の一環として造られた池です。地面を掘り下げて地下水を湧出させ、掘った土で池の真ん中に築山(加藤山)を造成しました。山は当初、富士山の形でしたが、関東大震災で崩れ、なだらかな姿になってしまったということです。池畔に四阿(あずまや)なども配置し、4年の歳月を経て庭園として完成されました。この庭園は原田治郎氏の英文による著書『Japanese Gardens』によって精神障害者の造った素晴らしい庭園として広く世界に紹介されたということです。
 「将軍池」の名は作業に参加した患者で自称「将軍」の芦原金次郎氏(全国的な有名人だったそうです)にちなんだもので、「加藤山」は作業を指導した医長・加藤普佐次郎氏に由来します。
 また、この一帯はもともと湧水のある湿地帯だったようで、北沢川(目黒川の上流。今は暗渠)の水源地帯でもあり、将軍池の水も北沢川の水源になっていました。

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(加藤山に架かる石橋)

 池にはカルガモやサギなど野鳥が多く集まるほか、ガチョウも飼われていて、水中には鯉などの魚や亀がいるようです。

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(ホントにガーコが通りま~す。でも、全員ガーコなのかな?)

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(こんなガチョウも・・・)

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(野生のダイサギ)

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(野生のアオサギ)

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(野生のカワウ) 

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 とにかく、なかなか立ち入り難い場所にある都会の中の秘境のような池ですが、身内が松沢病院に受診する機会があったので、チャンス到来とばかりにカメラをポケットに忍ばせて付き添いがてら行ってきました。

(追記)

 2011年4月、松沢病院の敷地のうち、将軍池の東側の一角が「将軍池公園」として整備されました。水辺には近づけないようですが、ウッドデッキから柵越しに池が眺められます。すでに工事は終了しているようですが、震災の影響なのか、オープンが延期となっているようです。公園がオープンしたら、またここで報告します。

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(画面奥が将軍池。公園との間に柵が設けられた)

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(さらに追記)

 2012年5月8日、世田谷区立将軍池公園がいよいよオープンしました。昨年春の開園予定が延期になったまま1年間放置され、2012年3月から地面を掘り返して改修工事が行われ、このほど完了。ようやくの一般開放です。
 水辺には近寄れませんが、これまであまり人目に触れることのなかった池がいつでも見られるようになりました。

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コメント

将軍池公園のことを調べていてたどり着きました。
とても詳しく書かれていて興味深かったです。
ブログにリンクを貼らせていただいてもかまいませんか?

投稿: はなだ | 2013年12月26日 (木) 21時30分

はなだ様
コメント、ありがとうございます。
リンクの件、自由に貼っていただいてけっこうです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: peepooblue | 2013年12月26日 (木) 21時41分

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